北京編 大三元酒家
大三元酒家は、故宮の北隣にある広東料理店です。
故宮の神武門からも、景山公園からも歩いて行ける非常に便利なところにあります。
夕方、夕日に照らされた紫禁城を景山公園から見下ろそうと、その前の5時に開店とともに店に入りました。
■ ここがポイント!
- 広い店内に落ち着いた店員の応対でゆったりと食事ができます。大衆食堂ではありません。
- 入口の看板は清朝最後の皇帝宣統帝の弟溥傑氏の書だそうです。
- 今はどうか分かりませんが、少なくとも2002年当時には日本語メニューはありませんでした。
■ 料理
まずお茶の注文を取りに来たので、ビールとウーロン茶を注文してからメニューを見ました。メニューと旅行ガイドを見比べるもののなかなか注文が決まりません。そこで店におまかせしてみることにしました。
紙に「100元/1人」と書くとすぐにウェイトレスは理解して大きくうなずき、手で4人と示しました(大人4人で幼児が1人だった)。
こちらもうなずいて「4人400元」と書くと、ウェイトレスもOKと言って中国語で何か話し掛けてきます。言葉がわからないので怪訝な顔をしていると、ペンを取って紙に「酒」と書きました。400元に酒代は含まれているのかという意味のようです。酒は別、料理だけで400元というようなことを書いてお互い了解しました。子供用にと思い、炒飯が欲しいとだけお願いしました。中国ではこのような注文の仕方はよくあるそうです。
しばらくすると、確認のため料理名と値段を書いた伝票を持ってきました。このあたり、思ったよりきちんとしています。 さらにしばらくすると、年配のウェイトレスがポリバケツを持ってやってきました。中には活魚が入っていて、これを料理するよという確認でした。もちろん見ても何の魚か分かりません。あとでレシートを見ると桂花魚(ケツ魚という淡水の白身魚)と記されていました。白身の淡水魚で高級食材です。
まずビールと、つまみとして茹でたピーナッツに塩をかけたものが出てきました。
次に酒の肴のようなものがワゴンで運ばれてくる。選ぶように身振りで言われ、よく分からないままひとつ選ぶと「他には?」と聞いてきます。これから結構料理が出てくるのでもういらないとジェスチャーをする。
料理は前菜から始まって、排骨のから揚げのカレー風味、空芯菜の炒め物、海老の素揚げのようなもの、さっきの桂花魚を蒸してたれをかけたものなど全8品。
日式焼肉というのが出てきました。牛肉の漬け焼きなのですが、どこが日本式なのだろうかというものでした。
■ 感想
店内は4人がけの円卓と四角いテーブル合わせて全部で20卓くらい。日本人の感覚でいうと、とびきりきれいとか豪華とかいう感じはなく、どちらかというと庶民的な感じがしましたが、それは建物自体が新しいものではないからだと思います。決して汚いわけではありません。
北京の料理は脂っこいと聞いていたので、ここ大三元酒家は広東料理だから大丈夫だろうと思ったのが店を選択した理由のひとつです。
それでも北京の嗜好なのでしょう、結構脂っこかったです。味はまあまあで、特に絶品というものはありませんでした。
全部で8品ほど食べて、 値段は飲み物を含めて489.20元(当時のレートで約7,500円)でした。ネットでは高評価が見受けられるので、次はきちんとメニューを調べていきたいと思います。
住所 | 北京市西城区景山西街50号 >>地図 |
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定休日 | 年中無休 |
営業時間 | 11:00~14:00 17:00~21:00 |
交通 | 故宮の神武門、景山公園から歩いてすぐ。 |
訪問日 | 2002年5月30日 |