上海編 杏花楼
杏花楼は福州路にある月餅で有名な老舗で、150年を超える歴史があるそうです。いまはビルが建て替えられたようですが、私の行ったときは1階で小吃(点心などの軽食)が食ぺられるようになっていました。
朝食に中華粥のようなあっさりとしたものを食べようと行ったのですが・・・。
■ ここがポイント!
- 現在、オーダーはメニューが書かれた紙に、希望の品を鉛筆でチェックして渡す方式になっているようです。
- 右上写真の左手、赤い縦長の看板の向こう側が、2004年当時の店舗です。いまでは重厚感のあるビルに建て替えられ、1階が月餅売り場、2階がレストランになっています。なんでも中秋の名月の頃には月餅の引換券(勤め先で支給されることが多い)を扱うダフ屋がいるそうです。
■ 料理
メニューを見ながら良さそうなのを適当に何品か選びました。
注文したのは蓬心粥・八宝粥・八宝飯・梅菜梱肉麺・菜肉籠の5品。全部で27元(約351円)、安いもので3元、高くても10元の地元価格でした。
店内には大きな丸テーブルがたくさん並んでいて、7、8人の地元の人が朝食を食べていました。
最初に出てきたのは梅菜梱肉麺。日本の醤油ラーメンと同じような味付けです。麺はやや粉っぽく、その上に肉の煮込みが載っています。母は香辛料がきつくてだめだといっていましたが、私は特に香辛料臭くは感じませんでした。
次に出てきたのは八宝粥。一口食べると甘い。ちょっと甘めなんてもんではなく、本当に甘い。かなり砂糖が入っています。「八宝粥」で検索をすると、豆など穀物が入ったお粥のようですが、ここのは見た目は白粥に近く、それに何かが少し入ったものだったように記憶しています。
ちょっとがっくりしているところにでてきたのが黒いお粥の蓬心粥。小豆か黒豆とお米を一緒に炊き込んだようなお粥で、ぜんざいのようになっています。これも甘い。味は見かけと同様ぜんざいと似ていて、まずくはないのですが、空腹の朝から食べたいものではありません。漢字からするとヨモギですがそんは感じはしませんでした。
そこに出てきたのが、もち米を型に入れて皿に盛ったもの。もち米はやや黄味がかって透明感があります。中に赤や緑のゼラチン状の野菜か果物が入っていて、もち米で作ったプリンのような形状です。どうやらこれが八宝飯。八宝というと八宝菜のイメージで野菜が載った日本でいう中華丼のようなものを想像して注文したのですが全然違います。ひと口食べると、これがまた甘い。あとで調べると八宝飯はスイーツの部類のようです。祝い事の際に食べる定番だそうです。
最後に出てきたのは菜肉籠。大き目の揚げ餃子です。味は悪くないのですが、ちょっと脂っこい。妻は美味しいといって食べていましたが、私はさっきの甘いのと、この油とでもう胃がふたをしてしまって、あまり食べられませんでした。
■ 感想
適当に注文するとこんなことになってしまうという典型的な失敗例でした。それが旅の面白さと言えばそうでもあるのですが、あっさりお粥で朝食をという目的とは全然違う結果となってしまいました。なんか食べたりないので、結局パン屋さんでデニッシュを買ってホテルに帰りました。
ネットで検索すると八宝粥や八宝飯で失敗されている方は他にもいらっしゃるようです・・・。
公式HP | 杏花楼 |
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住所 | 上海市黄浦区福州路343号 >>地図 |
定休日 | 無休 |
営業時間 | 9:00~20:00 |
交通 | 地下鉄2号線、10号線南京東路駅からすぐ |
訪問日 | 2004年4月23日(旧店舗) |