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トラブル編 いんちきトゥクトゥク (バンコク)

2006年にタイのバンコクに行ったときのお話です。

ワット・ポー(涅槃仏で有名なお寺)の見学を終え、ウィマンメーク宮殿に行く予定にしていました。ウィマンメーク宮殿は中心部から少し北にはずれたところにあり、交通の便がよくないのでタクシーで向かいます。
ワット・ポー周辺はバンコク観光の中心地で、観光客目当てに停まっているタクシーは悪質なので乗ってはいけないとガイドブックなどによく書かれていたので、大通りまで歩いてタクシーを探すことに決めていました。

少し歩くと交差点でトゥクトゥク(三輪バイクのような小型のタクシー)の運転手が声をかけてきました。「これは危ない」と思いつつ無視をして、そのままエメラルド寺院沿いに北へ向かいます。
しばらくすると、10メートルほど向こうにトゥクトゥクが停まり、スーツ姿の男性が降りました。トゥクトゥクにも乗ってみたかったので、ちょうどいいタイミングで流しのトゥクトゥクを捕まえることができました。

運転手にガイドブックの写真を示して「ウィマンメーク」というと、「何言ってるか分からないよ」みたいなことをタイ語で言いながら首を振ります。ガイドブックのタイ語を指しますが首を振り続けます。そして振り返って、さっき降りた男性を大声で呼びかけます。「外国人で何言ってる分からないんだけど聞いてもらえないか?」とでも言っている感じです。

男性は英語が分かるようで通訳を買って出て、運転手にタイ語で場所を伝えてくれました。
運転手としばらく話した後、
「2時から民族舞踊があるからその時間に行くといいらしい。」と男性が言いました。

よくある詐欺の手口です。その時間まで観光案内をするからと、ラッキーブッダと呼ばれる寺院へ連れて行き、そのあとカシミアのオーダーメードの洋服店で粗悪品を高値で買わされるいうのがお決まりのストーリーです。

「民族舞踊は見ないので、いまウィマンメークに行きたい。」というと、
「民族舞踊は見た方がいいから、それまで別のところにいったらどうか」との答え。
正直なところ、手口を知っていたにもかかわらず、詐欺だと思ったのはようやくこのあたりです。上手いんですね。自然な流れで話しかけてくるんです。
「ノーサンキュー」と明確に断ってその場を去りました。
二人もあきらめてそれ以上は迫ってきませんでした。

あとから考えると、交差点を過ぎてエメラルド寺院の壁沿いの道の途中でトゥクトゥクから降りるなんてことはおかしいんです。そんなところに目的地があるわけありません。
また、写真を見てウィマンメーク宮殿が分からなかった人間が、2時から民族舞踊があることを知っている訳がありません。

危ないところでした。もう少しで、嫌な思いをしながら無駄な時間を過ごさないといけないとこでした。親切を装って付けこんでくるのは本当に嫌ですね。

そのあとはどうしたかというと・・・。

様子を見ていた反対車線のタクシーの運転手と目が合いました。大通りに出てからタクシーを捕まえるべきか、そのタクシーに乗るべきか逡巡します。運転手は乗せようかという手振りしてUターン。
もう不安いっぱいです。ドアを開け、メーターがあることを確認して行き先を告げます。OKだというので乗り込んだものの、どことなく不安で落ち着きません。

問題なく目的地には着きましたが、後を引くいやな出来事でした、

関連ページ: メーター無しのタクシー (バンコク)