トラブル編 イタリアでストライキに遭遇 (シエナ)
2004年、イタリア旅行中のお話です。これも犯罪とは関係ありません。
イタリア中部のシエナからフィレンツェまでバスでの移動を計画してました。
9:10発のバスに乗る予定でグラムシ広場地下の切符売り場に行き、窓口で「フィレンツェ」というと、カウンターのおばさんに「ショーペロ(ストライキ)」と告げられました。
一瞬「えっ!」となります。でも、ストならばすぐさまあきらめて別の行動をとらなければいけません。幸いフィレンツェまでは電車でも行けます。イタリアではストライキが多いので、この区間は電車とバスの時刻を調べていました。電車は8:52発です。あまり時間がありません。これを逃すと次の電車は2時間後にしかありません。
そういえば、前夜、テレビにバスが映っていたのですが、それがストのニュースだったようです。急いで地上に駆けあがり、妻にバスはストなので電車で行こうと伝えます。
駅まで歩いても何とか間に合いそうでしたが、確実を期してタクシーで行くことに。
周りにタクシーは? 少し外れたところ、広場の片隅に数台停まっています。急いでそこに向かいます。運転手に「スタチオーネ(駅)」と告げてすばやく乗り込みます。
タクシーは広場を抜け、駅に向かって走り出します。しばらくすると道が混んできて、やがて動かなくなりました。運転手が「今日はバスがストで道が混んでいるので、回り道をしたんだが・・・」と英語で説明してくれます。電車に間に合うのかとやきもきします。
何とか時間内に駅に着きましたが、発車時刻まであと5分です。駅舎に入ると切符売り場には列ができています。自動券売機が空いていたので、そっちで買おうとしたものの故障中。半ばあきらめ気分で列に並びます。
時間が近づいてきます。ようやく次の番ですが、もう数分しかありません。電車が遅れてくれればいいのに。イタリアの電車はよく遅れるのです。
とりあえず妻が荷物を持って先に駅構内に入ります。やっと順番がまわってきましたが発車1分前です。急いで切符を注文し、料金は分かっていたのでお釣りの無いように11ユーロちょうどを出します。まだ電車は来ていません。切符を受け取り、ホームに入ったとき電車が入ってくるのが見えました。
妻を探すと、ちょっと離れたところでこっちを向いてほっとした表情で微笑んでいます。
映画の1シーンのようでした。
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