イタリア編:フィレンツェ サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、一般的にドゥオモと呼ばれている大聖堂でフィレンツェのメインとなる観光スポットです。1296年から建築が始まったこのドゥオモ。紆余曲折を経て現在の形に完成したのは約600年後と気の長い話になります。
大聖堂上部のクーポラ(お碗を伏せたようなドーム型の部分)には登ることができます。クーポラ内壁の巨大なフレスコ画を間近に見ることができ、てっぺんのテラスからはフィレンツェ市街を一望することができます。
■ ここがポイント!
- 白、ピンク、緑の大理石の壁面に茶色の屋根という外装は繊細かつ重厚。クーポラは石積み建築のドームとしては世界最大だそうです。
- クーポラ内面は底辺から頂上までぎっしりと「最後の審判」のフレスコ画で埋め尽くされています。
- せっかくフィレンツェのドゥオモまで来たのなら、見上げるだけでなくクーポラに登って「最後の審判」を間近に見ることをお勧めします、そのスケールの大きさには圧倒されます。
- 大聖堂の拝観は無料ですがクーポラに登るには6ユーロ必要です。ただし日曜日はクーポラには登れません。登ろうと思われている方はスケジュールにご注意を!
- ここで難問があります。ドゥオモに隣接しているジョットの鐘楼にも登ることができるのです。ジョットの鐘楼からボリュームのあるクーポラを真横に見るのも捨てがたいものがあります。当たり前ですがクーポラからはクーポラは見えないのです。
- クーポラにもジョットの鐘楼にもエレベーターなどありません。それなりに体力が必要です。時間と体力の問題からクーポラだけに登りましたが、ジョットの鐘楼から撮ったクーポラの写真をWebなどで見るといいんですよねぇ。。。
- ドゥオモの地下には、もともとこの地に建てられていた聖堂の遺跡があって見学することができます(入場料:3ユーロ)。
■ 感想
想像していたよりもずっとずっと巨大な建物で、近くで見るともちろん迫力があるのですが、ミケランジェロ広場など遠くから見るとひとつだけ縮尺を間違った建物があるかのように異様に巨大です。
さてクーポラ登頂ですが、階段はもともと公開用に造られたものではないでしょうから表面装飾はなく、狭い屋根裏のようなところです。閉所恐怖症の人は駄目かもしれません。
階段を上っていくと、まずクーポラの底面にたどり着きます。底面にはベランダ状の通路が1周していて、このベランダを歩いてクーポラ内面の巨大な「最後の審判」を間近に見ることができるように順路が設定されています。ベランダを1周近くまわると、さっきとは別の通路から再びクーポラ頂上を目指します。
クーポラのお碗の部分は二重構造になっていて、フレスコ画のある天井部分と、外側の屋根との間に隙間があります。その屋根裏の隙間が通路になっています。クーポラの湾曲を直交した登っていくので「クーポラの上にいるんだな」と実感します。
すれ違ういろんな国の人たちと、「あとどれくらい?」「もう少しだから頑張れ」などと声を交わしながら最後のひと踏ん張りです。全部で464段。なかなかハードでしたが、クーポラのてっぺんから見るフィレンツェの街並みは最高で登った甲斐がありました。
公式HP | サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 (英語) |
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住所 | Opera di Santa Maria del Fiore di Firenze Via della Canonica, 1 50122 - Firenze >>地図 |
交通 | フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩15分 |
入場料 | 大聖堂のみは無料 クーポラ:6ユーロ サンタ・レパラータ聖堂(地下遺跡):3ユーロ |
訪問日 | 2004年10月22日 |
関連ページ: | Hotel Paris(フィレンツェ) |