上海編 南翔饅頭店
南翔饅頭店は豫園商城にある人気の小籠包専門店。1階はテイクアウト、2、3階はレストランになっています。階が上がるほどメニューが増えるのですが、同じメニューでも上に行くほど値段も高くなります。
(Photo by Baycrest, Wikipedia Commons)
■ ここがポイント!
- 1階のテイクアウトで気軽に食べられると言いたいところですが、かなりの行列でそれなりの時間を見込んでおく必要があります。
- 2階は通常の豚肉だけの小籠包「鮮肉小籠」と蟹の入った「蟹粉小籠」とを出す「船舫庁」、点心のセットメニューもある「長興楼」、3階は点心以外の上海料理もあり、個室もあってゆったりと食事ができる「鼎興楼」と、部屋によって内容が明確に分けられています。
- テイクアウトは10時からです。現在テイクアウトは11時までが「鮮肉小籠」、それ以降が「蟹粉小籠」とメニューが切り替わるようです。
- あらかじめどこで食べるのかを決めてから行きましょう。
■ 料理
朝食として船舫庁に行きました。
食券制で入口横のカウンターで売っています。鮮肉小籠と生姜を購入。生姜は土生姜の千切りで、これを小籠包と一緒に食べるのが地元流。
さて小籠包ですが、期待しすぎて少しもの足りなかったというのが率直なところ。
決して美味しくなかったわけではないですが、絶品とまでは思いませんでした。
また、中のスープは結構脂っこくお腹が膨れます。朝食向きではないかもしれません。
前に座っていた中国人カップルも二つ注文した蒸籠の一つはほとんど残していました。
■ 感想
行ったのは朝食の時間で、まだ1階テイクアウトは営業を始めていません。船舫庁は行列とまではいかないものの、地元の人や観光客で結構混んでいました。
店内は10人くらいが座れる大きな正方形のテーブルが10卓ほど。入口で待たずにそれぞれのテーブルの後ろを囲むようにして次の客が立って待つという中国式の順番待ちです。我々も待っている人が少なそうなテーブルの後ろで順番を待ちます。
定期的に蒸しあがった小籠包の蒸籠をいっぱい載せたワゴンを店員が運んできて、食券と引き換えに机の上に置いていきます。効率的なやり方ですが、最後のテーブルでひとつだけ蒸籠が足りなければどうするのでしょうか。一挙に小籠包が配られるので案外客の回転は速いです。
座席ですが、食べ終わった客が立つと、すかさず座って取らないといけません。遠慮をしているといつまでも座れそうにありません。並んで座ることはあきらめ、空き席が出ればどこでもいいからとりあえず座ることに。椅子取りゲームみたいな状況で、なぜか最終的にはうまいこと譲り合ってみんなそれなりに希望通りの座席配置になるのは中国式順番待ちの不思議なところ。混沌とした中に暗黙のルールがあります。
超有名店のここ南翔饅頭店。上海に行くなら欠かすことのできない観光スポットのひとつですね。今回は満足しなかったものの、次に上海に行くことがあればきっとまた行くと思います。蟹粉小籠はまだ食べていませんし・・・。
公式HP | 南翔饅頭店 |
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住所 | 上海市黄浦区豫園路85号 >>地図 |
定休日 | 無休 |
営業時間 | テイクアウト:10:00~21:00、店内:7:00~19:00(鼎興楼10:30~) ※営業時間は諸説あって不確かです。開店時間はあっていると思います。 |
交通 | 地下鉄豫園駅徒歩5分 |
訪問日 | 2004年4月24日 |