トラブル編 クレジットカードが使えない (ミラノ)
これはトラブルといっても犯罪に巻き込まれかけた話ではありませんが、クレジットカードで困った経験です。
1999年にミラノに訪れたとき、まだイタリア通貨はリラでした。最後の夜で、手持ちのリラは少額でした。あと一晩ですので両替はせずに、クレジットカードの使えるレストランに入りました。(もちろん、ほとんどのレストランで使用可能です)
食事を済ませ清算しようとすると、店主にカードは駄目だと言われました。入口ドアのカードのシールを指差し「VISAだよ」とカードを差し出すと、店主はしぶしぶカードを受け取りました。
そして、カードリーダーに通してしばらく待ちます。
・・・・・・反応がありません。
店主は日本語で「チョトマテネ」と言いながら、もう一度通します。ちょっとイライラした感じです。「コール セントロ(センターにつなげている)」と店主。どうやらセンターにつなげているもののつながらない様子です。
困りました。現金がありません。日本円は持っていたので、1万円を置いて店を出ようか(食事代は7,000円ほどだった)などと考えながら機械の反応を待ちます。
しかし反応がありません。カードは無理なようです。
私たちが食事をしているときに日本人が8人くらい入ってきたのですが、その団体の添乗員らしい方が入口横で食事をしていました。非常に申し訳ないのですがこの方を頼ることにしました。
経緯を説明して、レートはお任せするので両替をして欲しいと丁重にお願いしました。
この添乗員さん、事情を聴いたあと、店主にイタリア語で確認します。
すごい!JTBの添乗員はイタリア語をしゃべれる!と感動しました。私のツアー(別の大手旅行代理店でした)の添乗員は英語もあまり上手じゃなかったので・・・。
店主と話した添乗員さんは、あきれた笑いをしながら私に言いました。
「この機械は恋してるんで、ちゃんと動いてくれないんですって。イタリア人らしいです。」
結局、その添乗員さんのおかげで無事イタリアリラで支払うことができました。
その節は本当にありがとうございました。