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トラブル編 詐欺師に遭遇 (上海)

もう20年ほど前のことになりますが、社員旅行で上海に行ったときの話です。

自由行動の時間に、豫園から外灘に向かうべく、一人で歩いていました。
老舗ホテル「上海老飯店」の前あたりで、中年男性が中国語で話しかけてきました。
性善説に立つときちんと対応しないといけませんが、用心していましたので一顧だにせず無視して前を向いて歩き続けました。どっちみち中国語でわからないんですが・・・。
ところがこの男性、話しかけながら執拗に横を歩いて付いてきます。

30mほど行った交差点で立ち止まったとき、突然英語に変わり、
「あ、申し訳ない。あなた外国人ですか?」
と尋ねてきました。ここからはすべて英語です。ちなみに私はそれほど英語は流暢ではありません。せいぜい観光用の英語です。

「郵便局を探していて、前に来たときはこの辺にあったんだけど、街が開発されてどこに行ったか分からないんだ。それで聞いたんだけど外国人じゃあわからないよね。申し訳なかった。今は開発が速いからちょっと来ないとわからなくなるよ。ビジネスで来たの?観光?」
となれなれしく矢継ぎ早に話しかけてきます。
「どこ行くの?外灘?近いから一緒に行ってあげるよ。」
「大丈夫。道は分かっているから。郵便局に行くのじゃないのか?」
無視をして前を向いていても、顔を覗き込むように話しかけてくるので思わず答えてしまいます。
「いいんだ。今でなくても。俺は天津の船乗りでいろんな港に行くけど、知らないところで歩くのは不安だから、逆に街で他の国の人を見かけたら親切にすることにしてるんだよ。」
と、話しながらどこまでもついてきます。
外灘に着いても家族の話やら話題を探してはずっと何か話しかけてきます。
「写真を撮ってやろうか?」
当時持っていたのはデジカメではなくフィルムのニコンの一眼レフ。割と高価なものでした。手渡してトラブルになるのも嫌なので、
「自分は風景しか撮らないのでいいよ。」
と答えます。これはウソではありません。記念写真を撮ったのはノイシュバンシュタイン城とピサの斜塔くらいしか記憶にありません。

「どこか行きたいとこはあるか?」
だんだん核心に近づいてきます。
雰囲気のいいバーがあるからと一緒に行って法外な請求をされるというパターンです。
「自分は一人で街を歩くのが好きなのでもういいよ。一人を楽しみたいんだ。」
「上海では多くの日本人が犯罪に巻き込まれているから警戒しているのはわかるけど、俺は大丈夫だから」

って・・・。どうやってこの人を信頼しろというのでしょうか。
出会ってから30分ほどでしょうか。こんなやり取りが続きましたが脈がないと思ったのか、ようやくあきらめてくれ、
「今度は東京で会おう」
といって、男性は豫園とは反対の方向へ立ち去っていきました。
郵便局行くんちゃうんかい!!

後味の良くない話です。
人を疑ってかからないといけないのは嫌ですね。。。

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