アユタヤ編 ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンは大きな涅槃仏と、アユタヤで2番目に高い仏塔で有名な寺院です。寺院の創建はアユタヤ王朝創設間もない1357年で、アユタヤの寺院の中では一番古い部類になります。
■ ここがポイント!
- 駐車場から歩いていくと、まず涅槃仏が現れます。お堂が破壊されて野ざらしになっていますが、漆喰できれいに白く塗られ、黄色の法衣が掛けられています。もちろん涅槃仏の存在は知っているのですが、日本人からすると仏像が寝転んでいるのは不思議な感じがしますね。
- ワット・ヤイ・チャイ・モンコンの仏塔はお碗を逆さにしたような上部構造を持つスリランカ様式。建てられたのは1592年でアユタヤでは2番目の高さです。
- その仏塔は途中まで登れるようになっています。階段は段差が高くて傾斜もきつく、登り終えるとじんわりと汗ばみます。でも、上部から一望できるアユタヤの眺めは最高です。遠くまで田畑と木々が広がり、遠くところどころにポコポコと仏塔が飛び出しています。下から想像していた以上の高さです。
- ここにはもうひとつ面白い仏像があります。太鼓腹をしたユーモラスな仏像で、サンカチャーイという実在したお坊さんがモデルです。タイの仏教は戒律が厳しく、女性に触れると修行の成果が無に返るといわれています。このお坊さんはハンサムで女性からの人気が高かったので、触られないようにわざと太って自分を醜い姿にしたそうです。その仏像の左右に並んでいるのが狛犬ならぬ狛豚というのもまたおかしみがあります。
■ 感想
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンは遺跡ですが現役の寺院でもあります。本堂(崩れた建物に屋根を建て直したもの)には座高3mくらいの黄金仏があって、手に線香の束を持ってお参りをする人々でにぎわっています。
仏塔はその本堂の裏手にあります。仏塔のまわりは低い正方形の壁で囲まれていて、壁沿いには百体以上の仏像が仏塔に向かって並んで座っています。アユタヤの遺跡群のほとんどはビルマ軍の侵攻によって破壊され、仏像は首を切り落とされていますが、ここの仏像は頭が付いています。ひとつひとつ微妙に表情が違う仏像が並んでいるのは壮観です。
いろいろと見どころが多い寺院です。
公式HP | ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(タイ国政府観光庁:日本語) |
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住所 | Khlong Suan Phlu Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya |
定休日 | 年中無休 |
参拝時間 | 8:00~17:00 |
入場料 | 20バーツ |
訪問日 | 2006年1月29日 |
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更新日:2014-6-4
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