イタリア編:アルベロベッロ アクセス
お伽話の家のようなトゥルリという住宅のある南イタリアの街アルベロベッロ。
イタリア国鉄バーリ駅から私鉄SUD-EST線に乗って行くのが通常のアクセス方法です。しかし近くにある同じく世界遺産の街マテーラと一度に周りたいという人は多く、この間を直接移動する公共機関についてよく質問サイトに投稿されています。
でも残念ながら直通のバスはなく、鉄道で行くには一度バーリに出るしかありません。旅行者にとって列車の少ないこの路線の大回りは時間的にかなりの痛手です。
ここは時間をお金で買うことにして、マテーラからアルベロベッロまでタクシーで移動しました。
■ ここがポイント!
- タクシーはマテーラ中央駅付近に停まっていました。その時は1台しか停まっていませんでした。
- 料金はメーターを使わず交渉しました。事前調査の相場観から70ユーロを目標にしていましたが成立せず、80ユーロでお願いすることになりました。
- アルベロベッロが近付くと運転手を何か聞いてきましたが、イタリア語で全然分かりません。「チェントロ?(=中央)」と言っているので、行き先のことだろうと「スタチオーネ(=駅)」と返事をしました。
- 所要時間は約1時間。駅に着く前に運転手が「あっちがチェントロだ」と教えてくれました。
- まずは帰りの列車の時間を確認して行動時間を確定させした。アルベロベッロは狭いので2時間もあれば十分でしょう。
- 駅から街の中心部へは、ゆるやかな坂を歩いて5分ほどで到着します。
- 帰路のSUD-EST線はおよそ45分に1本の割合で走っています。切符に刻印をしてから乗車するのは国鉄と同様です。
- SUD-EST線アルベロベッロ・バーリ間の所要時間は約1時間半。日曜祝日は運休で代替バスを利用する必要があります。
- SUD-EST線 のバーリ駅は国鉄駅と平行に別のホームがあって地下道でつながっています。
アルベロベッロ駅 駅舎
■ 感想
移動の朝、マテーラのホテル サッシのフロントでタクシー乗り場を訪ねると、アルベロベッロに行くには90ユーロで2時間前に予約しないと駄目だ言われました。確実に乗れますが、高いのと待つ時間がもったいないのでどこかで拾うことに。確実性を考慮すれば前日に頼んでおくのがいいかもしれません。
料金交渉では先に値段を聞いてしまい、運転手の言い値80ユーロから値切ることができませんでした。こっちから70ユーロ(あるいは60ユーロと吹っかけてみる)でアルベロベッロまでと先に条件提示をしたほうが良かったかもしれません。でも、実際はメーターで行ったほうが安かったりしてと思わなくもありません。
本当は渓谷の対岸に行ってもらって、そっちからサッシを見たかったのですが、もう交渉する気力がありませんでした。。
イタリア人すべてがそうなのかわかりませんが、霧の中を80キロで飛ばすので怖かったです。思わずシートベルトを締めました。一般道で他の車を120キロで追い抜きながらかっ飛ばして1時間ほどでアルベロベッロに到着。時間短縮にはなったもののちょっとストレスはありました。
アルベロベッロ駅はちょっとした小屋があるだけの田舎駅。駅舎の窓に貼り出された時刻表を見ると、朝出た後は16時代までありません!。そんなはずではないのに、またタクシーを使わなければいけないのか、とげんなりしていると、その時刻表には手書きで「AUTOBUS」(バス)とありました。間違える人が多いのでしょう。鉄道の時刻表は駅舎内にありました。
帰りはちょうど昼時だったので街で買ったパニーノをホームのベンチで食べました。のどかなイメージが思い出として残っています。